日々雑感 2018年1月11日 人口問題元年 2018年が明けた。どのマスコミも今年の課題は、北朝鮮と憲法改正の趣向を伝えている。もう少し踏み込めば、表面的と言われる好景気に対して労働分配率の向上が図れるかが、それに次ぐ課題だ。 しかし、国家的課題は庶民の生活には遠 .....続きを読む→ 2017年12月28日 睡眠科学と社会的問題 今週、柳沢正史・筑波大国際統合睡眠医科学研究機構長のお話を聴いた。柳沢教授は、血液収縮作用を持つエンドセリンとナルコプシー(眠り病)の原因となるオレキシンを発見し、利根川進、山中伸也に続くノーベル医学生理学賞の日本 .....続きを読む→ 2017年12月18日 社会的養育のビジョン 厚労省社会保障審議会児童部会とは別に設けられた「新たな社会的養育の在り方に関する検討会」の報告書「新しい社会的養育ビジョン」は今年8月に公表された。その直後に、ある児童養護施設の理事長が、眉を潜めて報告書を私に渡し .....続きを読む→ 2017年12月9日 女平等社会のイノベーション 憲法14条、24条が男女平等を制定してから70年である。憲法と同時に民法改正、教育基本法及び労働基準法が男女平等の趣旨を戴して制定された。このうち、労働基準法だけは女子労働保護の規定とのバランスで男女平等の条文を入 .....続きを読む→ 2017年11月30日 北欧のバイタリティに学ぶ 今週、仙石慎太郎東工大大学院准教授の「バイオクラスターの北欧モデル」についてお話を伺う機会を得た。北欧のメディコンバレー(ライフサイエンス産業集積)を検証し、条件が近い関西のメディコンバレーとの比較を論じた。 北欧 .....続きを読む→ 2017年11月22日 バラマキと安保 一昨日、多部田茂東大教授の海洋利用のお話を聴く機会を得た。世界では、中東紛争やトランプ大統領の出現で地政学回帰の現象が起きているが、海洋国家としての日本は、資源、エネルギーそして食糧のための海洋利用が地政学的政策に .....続きを読む→ 2017年11月18日 加齢のパラドックス 先日、三井住友海上福祉財団の今年度財団賞を受賞した松浦常夫実践女子大学教授の受賞記念講演を聴いた。先生は、交通心理学の専門であり、今回は「高齢ドライバーの安全心理学」の著作で受賞した。 我々の間でも、よく「運転する .....続きを読む→ 2017年11月15日 供給が需要をつくる ある医療団体の会合で、医療経済学者が言った。「高齢社会だから医療費が上がるという厚労省の説明は間違っている」。過去40年間のデータを数理解析したところ、医療費増嵩の一番の理由は医師の数である。医師が1%増えると医療 .....続きを読む→ 2017年11月11日 保育から教育無償化へ舵を切る少子化対策 大義なき解散と言われつつ選挙に勝った安倍首相は、余裕綽々でトランプ親子を歓待し、他方、暗転して「失望の党」となった希望の党は共同代表に玉木氏を選んだ後も、見るからに愚図愚図している。かつて村山首相の社会党は自民党 .....続きを読む→ 2017年11月1日 ピンチはチャンスなのか 昨日、都内で、トロント大学医学部アブエライシュ准教授の話を聴く機会があった。教授は、ガザの難民キャンプに生まれ、貧困から抜け出し、ロンドン大学、ハーバード大学で学位を修めたパレスチナ人である。イスラエル病院勤務の .....続きを読む→ 2017年10月29日 過剰診療 団塊世代も、哀しいかな、集まると、食事の後に何やら薬を取り出して飲む連中が多くなった。高血圧、糖尿病、心室肥大、咳、腰痛など、一人が複数の薬を飲んでいる場合も多く、まるで薬がデザートのようだ。こんなに一杯デザート .....続きを読む→ 2017年10月26日 どうなる自然エネルギーの国策 自然エネルギーのAPECワークショップが一昨日、東京で開かれた。主に木材ペレットの専門家が集まったが、同じバイオの分野で水素エネルギーの話も盛り込まれた。太陽光と風力の話が多い中で、「他の」自然エネルギーがどれだけ期待で .....続きを読む→ 2017年10月23日 児童保護法制 昨日、児童保護の外国法制についてのシンポジウムに赴いた。90年代、児童行政に携わっていた頃、私は、イギリスに出張し、1989年制定の児童法を学んだ。被虐待児や養育に欠ける児童を司法手続きで保護する先進的な法律であり、当時 .....続きを読む→ 2017年10月14日 Lean In 「リーン イン」。2013年にフェイスブック最高執行責任者のシェリル・サンドバーグが書いた本である。タイトルは、前へもたれかかって進め、と女性を叱咤激励する内容だ。 私は、ここ10数年、女性の生き方論への興味を半ば失 .....続きを読む→ 2017年10月9日 安倍失地、小池失速、枝野失楽園 小池劇場のストーリーが行き詰まり、急激に観客の熱が冷めつつある。希望の党公約が失笑を買う内容であり、民進党難民キャンプから「救われた」政治難民の扱いが悪い(カネをふんだくられている)。 守旧派都議会を悪者にして勇猛 .....続きを読む→ 2017年9月27日 あわれ、政治難民 前原民進党代表が苦肉の策を講じると報じられている。民進党の候補者は希望の党へ行って公認をもらえ、ただ民進党に籍は残せ。それが安倍政権を終わらす方法だ、と。つまり、希望の党の名を借りて、自民党を潰せ、そして、いつか民 .....続きを読む→ 2017年9月24日 小池さんもいいけれど・・・ 10月末、総選挙が確実になった。解散選挙の大義はこれから考えるそうだ。しかし、北朝鮮の脅威が高まる中、多くの国民は、この件だけは安倍・自民党にしか任せられないと思っている。消費税引き上げや忖度政治、与野党ともにの「 .....続きを読む→ 2017年9月13日 金銭よりも服 先週、インドで貧しい村に所得創出活動を行ったアンシュ・グプタ氏の話を聴く機会を得た。グプタ氏は、「衣服の男(man of clothing)」と呼ばれていて、社会事業家としての国際的な最高賞、マグサイサイ賞を受賞し .....続きを読む→ 2017年9月9日 保育所落ちた、山尾も落ちた 党首選後にまるで仕掛けられたような山尾氏の不倫報道。民進党が自浄できないで5年、マスコミが親切かお節介か分からぬが、自然解党を仕掛けたとみるのも一興。 政治とは不倫をすることなり、は昨今の状況だが、山尾氏の失脚は、他 .....続きを読む→ 2017年9月4日 国際チャリティ・デー 9月5日は、国際チャリティ・デー。ちょうど20年前のこの日、マザーテレサが亡くなったことに因んで、国連が決めた。一昨日、私は、都内でチャリティと題した講演会の講師を務めた。 30年余り前、マザーテレサがインドのコルカタ .....続きを読む→ « 1 … 5 6 7 8 9 10 11 12 13 … 16 »