小池さんもいいけれど・・・
10月末、総選挙が確実になった。解散選挙の大義はこれから考えるそうだ。しかし、北朝鮮の脅威が高まる中、多くの国民は、この件だけは安倍・自民党にしか任せられないと思っている。消費税引き上げや忖度政治、与野党ともにの「不倫」政治もかすんでしまう。
その上で、大方の関心は、小池新党がどこまで伸びるかだ。新党の候補者は既に都内では一杯、埼玉などもこれに次ぐと言う。小池都知事は、日本新党の細川、維新の会の橋下、元民主党の小沢を頭に描きながら、どうしたら線香花火ではなく、勢力を持ち続ける政党ができるかを模索している。まもなく、総選挙によってその答えが出ると、新たな政治の流れができるかもしれない。
小池さんは今を時めく人気者だが、元祖「女性初総理大臣」は、田中真紀子さんだった。一期目から大臣も務め、堂々としていて、つねに直言することを好む。時にユーモラスでもあった。その田中真紀子さんに、先日、上野駅でばったりお目にかかり、軽井沢までの道程を共にした。
筆者が外務委員会に属していた時の委員長だったが、田中真紀子委員長の裁きは見事だった。当時野党の自民党ですら、従順に委員長に従い、ヤジの少ない委員会であった。今回新潟5区からの出馬をきっぱり断ったが、「真紀子節」は変わることなく、政情や人物評など極めて的を得た話を伺った。
田中真紀子氏が外務大臣を更迭されたのは、氏の持つ中国人脈をアメリカが恐れたことも一因であったと思う。マスコミは人を持ち上げたり、押し潰したり、勝手に扱うが、近くで見る田中真紀子氏は、マスコミの揶揄などものともしない「女丈夫」そのものだ。しかも、女性を武器に使ったりしない。あくまで、討論力で勝負する。
マスコミは、政治家の流行り廃りに大いに関与しているが、稲田朋美さんや山尾しおりさんの後に流行りの女性を作り上げるのではなく、むしろ実力を持つ人を再評価してほしい。