日々雑感 2017年5月15日 何を目指すのか、政治家 昨日、ある大きなイベントで国会議員があいさつに立った。聴衆に向かい、笑顔で「皆様のご支援のお蔭で、私はここにあります」と終始、支援を得たことの礼を述べた。彼が政治に出て、何をしたいか、どんな社会を目指すのかは全く言及が .....続きを読む→ 2017年5月6日 学歴で終わる社会 最近、ひょんなことから、50年近く前に共に学んだ友人の現況を知ることになった。1968年、都立西高から東大に進んだ女子学生の中で、弁護士を開業していたり、国立大学の教員だったりの噂を聞いて、少しほっとした。時代を共有し .....続きを読む→ 2017年4月26日 すわ、朝鮮戦争 戦後の日本が西側の国として、経済力の高い国として国際社会に復帰したのは、朝鮮戦争のおかげだと言っても過言ではない。朝鮮特需で日本は生産力を上げ、1956年の経済白書に「もはや戦後ではない」と書くまでになったのである。 .....続きを読む→ 2017年4月24日 真・善・美 昨日、ある科学者の会合で、プレゼンした著名な科学者がこう言った。「ノーベル賞を取るとか、偉業を成し遂げるとかのインセンティブだけでなく、真・善・美を意識した科学者がどれだけいるか」。 真・善・美とはプラトンが提唱した理 .....続きを読む→ 2017年4月21日 70歳代の死 総務省統計局発表の人口推計によれば、日本人口は1億2693万人(2016年11月1日現在確定値)。人口減少は数字の上でも明らかで、毎年30万人減っていく。 5歳刻みの年齢階級別人口を見ると、団塊世代を含む65-69歳が1 .....続きを読む→ 2017年4月13日 女性のロールモデル きら星がひとつ消えた。浅田真央の引退である。あどけない顔の天才少女から、不撓不屈の精神で戦い抜く姿まで、10年以上にわたって、日本だけでなく世界のフィギュアスケート界を牽引してきた。 私ごとを言えば、この間がまるごと、 .....続きを読む→ 2017年4月12日 メリル・ストリープの正体 アメリカの大女優メリル・ストリープが1月、ゴールデングローブ賞授賞式で行ったスピーチが話題になった。トランプ大統領を堂々と批判したからである。 メリルは、ヒラリー・クリントンの応援で、「アメリカ初の女性大統領」を渇望し .....続きを読む→ 2017年4月8日 朝鮮戦争は終わっていない トランプ大統領のシリア攻撃は世界を驚かせた。アサド政権を支援するロシアやシリア介入に反対してきた中国を尻目に、トランプは「化学兵器の使用は許せぬ」と「正当な理由」を掲げた。 トランプバッシングを続けるアメリカ内外のマス .....続きを読む→ 2017年3月29日 内向きのアメリカと日本 国連女性の地位委員会開催中、アメリカのニュースは、毎日が「トランプ」だった。イスラム7か国の入国阻止、オバマケアの廃止、ロシアとの通謀など、テレビ・新聞の報道には、トランプバッシングが感じられた。 ニューヨークの街角に、 .....続きを読む→ 2017年3月20日 男女共同参画のマンネリ化 第61回国連女性の地位委員会は、3月13日国連本部で開会した。翌14日には、ニューヨークは大雪に見舞われ、会議は一日閉鎖された。委員会には同時進行のNGO主催のイベントが100近く開催される予定だったが、この日は全てキ .....続きを読む→ 2017年3月10日 21世紀の覇者は? 国際情勢を語るとき、バックグラウンドによって視点が甚だしく異なる。商社マンは生死を賭けた取引を語り、外交官はパーティー外交の積み重ねで教養を語り、学者は自説に拘泥しつつ語る。 昨日お話を伺ったのは、荊木顕治さん。トヨタ自 .....続きを読む→ 2017年3月4日 自然エネルギー展示場にて 昨日、鳩山由紀夫氏の自然エネルギー研究会がビッグサイトのエグジビションを訪問した。風力エネルギーと太陽光エネルギーの企業がその開発製品を競うように商談に臨んでいた。 特に太陽光発電の製品は中国の企業が多かった。日本の太 .....続きを読む→ 2017年3月1日 認知症に新しい風? 一昨日、認知症のキョーメーションケア研究開発と実践をしている波田野政治氏の話を聴く機会を得た。脳科学を使い、認知症行動を起こす脳の位置を特定させ、様々の行動に対応する緩和方法を開発している。徘徊などの異常行動が7割以上 .....続きを読む→ 2017年2月27日 中東の女性 一昨日、中東で活躍する女性の講話を聴く機会があった。その中で印象的だったのは、「中東の女性は、家の中のお母さんとしての地位が高い」ということだ。家の中では、お母さんを助け、お母さんを尊敬している。 中東の女性と言えば、 .....続きを読む→ 2017年2月24日 国連女性の地位委員会に向けて 来たる三月、国連女性の地位委員会にNGOの御招待で参加するため、そろそろ準備をしなければと思い始めたが、男女共同参画の歴史を振り返ると、日本が、女性の社会進出に成功していない理由が多く思い出される。芳しい分野ではない。 .....続きを読む→ 2017年2月21日 こういう見方もある 昨日、都内某所で、村田光平元スイス大使の「世界の政治は母性文明に移行する」という趣旨の話を聴く機会があった。村田氏は、父性文化と母性文化の例を多く挙げ、父性文化である軍国主義と経済至上主義が破局をもたらし、生命重視の母 .....続きを読む→ 2017年2月18日 ヒラリーの今後、そして・・・ 米民主党の大統領候補指名競争でオバマに敗れ、8年間待ったヒラリー・クリントンは「今度こそ、女性大統領」と信じたであろう。敗者の弁で気丈に語ったヒラリーは、若い女性に向かって自分に続くよう促す言葉で結んだ。 キャンペーン .....続きを読む→ 2017年2月16日 国際関係論が書き換えられる日 昨日、都内某所の勉強会で、改めて民主主義という価値の創出の歴史とキリスト教文化圏によって説明される「我々の世界」を辿った。民主主義の歴史にアジアは登場しない。 国際関係の理論は、ツキュディデスとカントの古典から始まる。 .....続きを読む→ 2017年2月12日 科学と芸術 昨日、「滝夜叉姫伝説」(冠木新一プロデューサー)を観劇した。千年前、平将門の遺児滝夜叉姫が抱く仇討の念と部下の恩讐にまつわる地元の伝説を劇化した内容だ。滝夜叉姫は、部下の子孫に父から授かった埋蔵金の地図を脅し取られてし .....続きを読む→ 2017年2月10日 健康は経済に優先する 既にこの欄で、韓国で行われた科学者会議の講演者中村修二(青色LED)、デニス・メドウ(成長の限界著者、ローマクラブ)について書いたが、今回は、2008年ノーベル生理学・医学賞を受賞したHIV(エイズウィルス)の発見者リ .....続きを読む→ « 1 … 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 »