日々雑感 2014年10月8日 ノーベル賞受賞者の指摘 快挙である。日本人科学者三人が青色LEDの研究でノーベル物理学賞を受賞する。再びデフレに逆戻りするかもしれない日本列島に、まさにLEDの光が輝いたようなニュースだ。 三人三様の発言が面白い。天野浩名古屋大大学院教授は「 .....続きを読む→ 2014年9月29日 大粒の人 9月は、李香蘭が亡くなり、土井たか子が亡くなった。名実ともに時代の象徴だった二人の女性の死は静かに報じられた。 美貌と達者な中国語によって国策映画の女優に抜擢された李香蘭は、漢奸としてあやうく処刑されるところだった。数 .....続きを読む→ 2014年9月3日 左でも右でもない、真実を 本日、内閣改造が発表された。石破氏との「争い」に圧勝したと言われる安倍首相は、いよいよ長期政権の足固めに入った。曰く、成長戦略実行内閣なのだそうだ。安倍安定政権の布陣であることは間違いないが、およそ変わり映えはしない。 .....続きを読む→ 2014年8月7日 嘘は罪 三十三年前、筆者の結婚式で、知己の精神科医が歌を唄った。トニー・ベネットの「嘘は罪」である。「その愛は、本当ですか」という歌詞を知れば、なんとも意味深長な歌であった。 嘘は罪。嘘が人の死を招くこともある。理研の笹井副セン .....続きを読む→ 2014年7月24日 代表を選ぶ 統一地方選を来年に控えて、地方議員の椿事が繰り返し報道されている。都議会セクハラヤジに始まり、兵庫県議の政務調査費詐取、青森県平川町議の公職選挙法違反、神奈川県議の脱法ハーブ使用、岐阜県美濃加茂の29歳市長収賄・・・そ .....続きを読む→ 2014年7月12日 揶揄される日本 今年に入って奇妙奇天烈な事件が世界で起きている。消えたマレーシア航空機、過積載の韓国船沈没の事件は、世界のマスコミがマレーシア政府や韓国政府の対応をしこたま叩いた。 日本では、人命に関わる事件ではないが、STAP細胞研 .....続きを読む→ 2014年7月7日 集団的自衛権の危惧 太平洋戦争終戦後、アメリカは「日本が絶対に戦争できない国にしてやるぞ」の強い意志で憲法9条を導いた。しかし、中国に共産国家が成立し、朝鮮戦争が始まるや、掌を返して、「違憲でない軍隊」自衛隊をつくった。 この経緯を考えれ .....続きを読む→ 2014年6月29日 抵抗勢力 小泉元首相が「誰が抵抗勢力なのかは、やってみないとわからない」と言ったのは有名な話だ。その国民的人気は抵抗勢力を抑え込んで5年にわたる長期政権をやり遂げた。 現在の政治状況では、二大政党制はもはや望むべくもない。ならば .....続きを読む→ 2014年6月27日 大砲かバターか 大砲かバターか、言い換えれば、安全保障か社会保障かと選択を迫られた時に、現政権は安全保障を優先させている。 その中で、税と社会保障の一体改革は、消費税の引き上げが行われ、また、今度の通常国会では医療・介護の推進法が成立 .....続きを読む→ 2014年6月5日 もはやデフレではない・・・なのか 来年度予算の方針になる骨太に1956年の経済白書をまねて「もはやデフレではない」の表現が使われた。しかし・・・成長戦略に失望した外国人投資家の引揚げが始まり、株価はもう上がらないの予測が多い。また、前年度に比べ今年度は .....続きを読む→ 2014年5月21日 ピロリ菌 講演会 2005年、西オーストラリア大学のバリー・マーシャル博士は、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)が胃潰瘍、胃炎、胃がんの原因であることを突き止め、ノーベル賞を受賞した。 昨日、都内で、マーシャル博士の講演会があった。非常 .....続きを読む→ 2014年5月15日 健全なる野党 地域医療・介護総合確保推進法案が14日、衆院厚労委員会を通った。今国会で成立の見通しである。野党は審議不十分の強行採決と不満だ。審議の場にいない私としては、詳細な議論はいくらやってもいいが、基本的なところでは反対の余地 .....続きを読む→ 2014年4月30日 転ぶ 昨夕、ショッピングモールの駐車場で高齢の女性が倒れていた。「救急車は要りません。一人で起きられないだけです」と言われたので、通りかかった高校生らしき男子と若い女性と私で、重い体を何とか起こした。 ほんの少しの段差に躓き .....続きを読む→ 2014年4月11日 小保方事件 STAP細胞の論文不正を巡って、不正と判断した理研に対し、不服申し立ての小保方さんが記者会見をした。このニュースは視聴率も高く詳細に伝えられているが、ツイッターでの小保方擁護論と不正論は割合がほぼ拮抗した。 不正論は研 .....続きを読む→ 2014年3月30日 安らぐ春の日 昨日は、東京外大名誉教授で国際ベンガル学会会長奈良毅先生のお別れ会に出席。インドの中でも、コルコタのあるベンガル地方は、特に日本に縁が深い。ノーベル賞作家タゴールは岡倉天心と親交があり、国際法学者パールは極東裁判で、戦 .....続きを読む→ 2014年3月27日 辛口ばかり 昨日、国連婦人デーは女性団体の集まりに呼んでいただき、「女性だから輝けること」の演題でお話し申し上げた。1990年代の男女共同参画全盛時代に比べると、2000年以降は女性の社会進出は逡巡している状況である。制度上の進展 .....続きを読む→ 2014年3月16日 厳しい春 暖かい春はすぐそこまで来ている。しかし、消費税引き上げの春であり、集団自衛権解釈など一連の平和憲法見直しの春でもある。オバマ大統領が来日し、対中・対韓外交とTPP打開の圧力がかかる春でもある。なんと大きな試練が待つ春で .....続きを読む→ 2014年2月26日 マオイズム 毛沢東主義のことではない。フギュアスケートの浅田真央選手がもたらしたスポーツ精神のことである。金メダル獲得という自らに課した目的が遠のいても、全身全霊の華美な演技をやり遂げた。全国が感動した。 記者会見の中で、森元総理 .....続きを読む→ 2014年2月11日 農業への期待 戦後の悪政の一つが農業政策であることは多くの専門家が指摘している。何よりの証拠は、農業が衰退しているという厳粛な事実だ。 今回の減反政策廃止は、本気でやるのかと思えば、やはり見返りの補助金をこれまで以上に計上することに .....続きを読む→ 2014年2月6日 野党の足踏み 親しくしていた衆議院議員某氏から、民主党を除名されたとの電話があった。昨年末、某氏が離党届を出した時から野党再編の力になるのだろうと察し、筆者は応援メールを送った。だが、某氏は無所属のまま自民党会派に入り、民主党の除名 .....続きを読む→ « 1 … 11 12 13 14 15 16 »