日々雑感 2015年6月7日 王様は裸だ 概ね順風満帆、多少の波風こそあれ、それを乗り越えてきた安倍政権が突然嵐に見舞われた。安保法制の審議が佳境に入ったとき、憲法審査会に呼ばれた参考人が3人とも「集団的自衛権の行使は憲法違反」と言い切ったのである。 しかも、 .....続きを読む→ 2015年5月23日 死にもの狂いの人 橋下徹大阪市長が一万余の僅差で敗れた「大阪都構想」住民投票の後行った記者会見は、多くの人が不思議な感覚に捉えられたのではないか。 「民主主義はすばらしい」と橋下市長は言った。住民投票という直接民主主義の方法で敗れ、自ら .....続きを読む→ 2015年5月16日 山口の星 山口県第2区選出の平岡秀夫元代議士(民主党)が、政治生活に区切りをつけ、東京で弁護士活動を始めるという。2000年の初当選から民主党が惨敗した2012年まで、当選5回のうち4回を小選挙区で勝ち、保守の強い中国地方では稀 .....続きを読む→ 2015年4月26日 徹底的に社会派 近日、宇都宮健児元日本弁護士会会長の講演を聞く機会を得た。宇都宮氏は、TPP反対の集会でお見かけしたり、都知事選に二回出馬したことで存じ上げている。2010年に日弁連の会長に当選したときには、マスコミが左派弁護士会長と .....続きを読む→ 2015年4月10日 安倍晋三の復活 4月8日、お釈迦様の誕生日、例年参加しているお大師参りの結願の日だ。10日間すべてを歩くことはできなかったが、お大師講の仲間とよもやま話をしながら、人生の思いを深めた。 変わりやすい春の天気に翻弄されながら歩き、なぜか .....続きを読む→ 2015年3月27日 群盲、象を撫でる 昨日、中国の駐日大使程永華氏のお話を聴く機会を得た。主に中国のエネルギー問題がテーマであったが、流暢な日本語で、日中関係の悪化も客観的に淡々と語り、優れたお人柄を感じ取ることができた。 中国は、石炭がエネルギーの3分の .....続きを読む→ 2015年3月14日 ニューノーマル 新進気鋭の学者中野剛志の近著「資本主義の預言者たち」は、筆者の欄で紹介した水野和夫氏の「資本主義の終焉」や世界に議論を巻き起こしたピケティの「21世紀の資本」と大いに共通点がある。 早く言えば、リーマンショック後の資本 .....続きを読む→ 2015年3月7日 変わる官僚 来月迎える各省新規採用者は、安倍政権の方針によりキャリア官僚の3割は女性になるはずである。昨年、霞が関では、争って女性の採用を優先したと聞く。 1993年、宮沢総理大臣は「東大ばかりの採用は辞め、幅広く各大学から採用す .....続きを読む→ 2015年3月1日 保守政治 自民が保守、野党が革新という整理は既に間違っている。長年自民の牙城であった農協、医師会、福祉団体に対抗して、安倍政権は成長戦略における規制改革を推し進めようとしている。JA中央から監査権を取り上げ、混合診療を進め、社会 .....続きを読む→ 2015年2月16日 ピケティ流行り 今や経済誌はこぞって「21世紀の資本」を書いたピケティの特集を組んでいる。中には、経済学者を集めて、ピケティ理論に点数をつける記事まで登場した。与党に近い経済学者は、おおむね「ピケティは日本に応用できない」と結論する。 .....続きを読む→ 2015年2月4日 定年延長 政府の方針に基づき、65歳までの再雇用が当たり前になってきた。60歳以降は、労働形態も待遇も変わるが、働き続けるのは、個人にとっても、社会保障制度にとってもプラスの効果が大きい。 しかし、経営者側には、少しの異論がある .....続きを読む→ 2015年1月27日 革新政治家 保守と革新。この二つは、対立ばかりでなく程度の差ととらえられることもあるし、テーマによっては保守と革新が入れ替わることもある(よく例に出すのが環境主義)。 そもそも革新という言葉はあまり歓迎されない。「保守」は穏健な響 .....続きを読む→ 2015年1月19日 ホリエモン「我が闘争」 ライブドア元社長堀江貴文氏の「我が闘争」は、あっという間に読んでしまった。幼い頃から2006年のライブドア事件に至るまでの「心の履歴」を綴ったものである。 標題の「我が闘争」は言うまでもなく、ヒトラーの著書から借りたも .....続きを読む→ 2015年1月12日 21世紀の資本 トマ・ピケティの「21世紀の資本」が2013年の出版以来、世界的に売れている。統計を駆使して書いた本だが、内容は分かりやすい。ただし、分量が多いので、読みこなすのは難儀である。 論旨は明快で、現代の資本主義は、土地や株 .....続きを読む→ 2015年1月11日 民主党代表選 民主党代表選を間近に控え、3候補の議論が報道されている。民主党理念が「成長」だけでなく「分配(格差是正)」にあることでは、3人とも温度差はあれ、同じだ。 しかし、問題はその温度差である。安全保障・経済政策など具体的なテー .....続きを読む→ 2014年12月30日 本当に酸っぱいブドウ イソップ童話の「酸っぱいブドウ」は、ブドウの房に飛び付けなくて食べられなかった狐の捨て台詞である。「どうせ酸っぱいのだから食べられなくて幸いだ」。 筆者は、直近2回の総選挙で、敗北と不出馬を経験した。議席の回復ができな .....続きを読む→ 2014年12月26日 不出馬の弁 今回の総選挙に出馬すべく立ち上がったものの、直前に不出馬を決めました。翻弄する情報を発信しましたことを深くお詫び申し上げます。 今回の総選挙に勝利する確信が得られず、わが意思を温存したく、機会を見送ることにいたしました .....続きを読む→ 2014年12月20日 魂の限界 STAP細胞が検証できずに終わり、小保方晴子さんは、「魂の限界まで来た」と言った。痛々しい言葉である。研究不正が思い込みであれ、意図的であれ、科学者仲間や日本の科学の信用を傷つけたことに対して謝罪すべきと思うが、今の小 .....続きを読む→ 2014年11月13日 解散風に向かって 寒い北風ならぬ解散風が吹いて、既に冬将軍が訪れた。日本の経済は寒さに震えあがっている。国民の生活を放っておいて、政治の都合だけで解散するのを良しとする人はいない。 消費税引き上げによって消費行動が冷却し、少しづつ減らさ .....続きを読む→ 2014年10月23日 女性大臣の失脚 戦後長らく「女性初の00」は、よく記事になった。初の検察官、上場企業初の重役、初の大臣・・・今は大臣も珍しくはない。しかし、今回、二人の女性大臣が「政治とカネ」「公職選挙法違反」で引責し、極めて「男性的問題」で辞めるこ .....続きを読む→ « 1 … 10 11 12 13 14 15 16 »