日々雑感 2022年2月14日 異端のノーベル賞受賞者モンタニエ博士逝去 去る2月8日、エイズ発見で2008年ノーベル賞を受賞した仏パスツール研究所出身のリュック・モンタニエ博士の死が伝えられた。ここ数年、科学国際会議で数回お目にかかったが、車椅子から、ご老体にも拘らず主張は強固であった。 .....続きを読む→ 2022年2月5日 岸田外交とは何? 「新しい資本主義」「新時代のリアリズム外交」。岸田首相の言葉は踊るが、内容は未だ定かではない。北京オリンピックが始まり、アメリカに追随して、外交ボイコットではないという実質的外交ボイコットを行い、韓国の反対を考慮してい .....続きを読む→ 2022年1月7日 謹賀新年 2022年 新年おめでとうございます。 オミクロン株の登場で、世界はコロナ禍のトンネルを抜けられないまま新年を迎えました。経済回復の兆しが見え、コロナが惰性に陥りつつあるのも観測されますが、他方で、心を病み、経済的に苦境に立ち、子 .....続きを読む→ 2021年12月24日 バイデン政権どこへ行く 西谷眞規子神戸大准教授による、気候変動から観たアメリカの政治を聴く機会を得た。バイデン大統領は、多様性と人権を掲げ、国際協調を重視して、トランプ前大統領に勝った。もっとも、圧勝したわけではなく、今も根強いトランプファン .....続きを読む→ 2021年12月9日 共同養育こそ解決策 社会を騒がす児童虐待が起きると、やれ児童相談所の介入が遅い、やれ親業の教育が必要だと議論が巻き起こる。しかし、しばらくすると、次の虐待が起きるまで議論は沈潜する。その繰り返しで、虐待は永遠に解決しない。 もっとも、動物 .....続きを読む→ 2021年11月19日 コロナ後の幸せとは 岸田内閣の経済政策が閣議決定された。55兆7千億円は史上最大の規模である。子供への給付金、コロナで打撃を受けた中小企業への給付金が大きい。岸田首相の公約でもあり、経済回復への強い思いを数字に表したわけだが、マーケット( .....続きを読む→ 2021年11月5日 ダークマター・ダークエネルギーの世界 著名な素粒子物理学者村山斉先生のご講義を聞く機会を得た。先生は、カリフォルニア大バークレー校教授であり、東京大学特別教授でもある新進気鋭のスター学者だ。 近年、宇宙は、未知の物質ダークマター(暗黒物質)から成り立ってい .....続きを読む→ 2021年11月3日 もう一つの環境問題 COP26が英グラスゴーで開催された。総選挙直後だが早速岸田首相は駆け付けた。COP26の2050年カーボンニュートラル目標が達成されねば、温暖化の災禍が地球を襲うと叫ばれている。 岸田首相は、彼らしく、できないことは .....続きを読む→ 2021年11月1日 オホホの自民、トホホの立民 総選挙の結果は直近各調査の予想どおりで、下手な評論家の思惑予想は当たらなかった。票を減らしたとはいえ予想以上の結果を得た自民。野党候補一本化のため共産党と共闘した立民は、政権交代どころか票を減らす結果になった。つまり、 .....続きを読む→ 2021年10月27日 国際規格外れの日本人 総選挙が今一つ盛り上がらない中で、真子さんと小室圭さんの結婚記者会見が行われた。この報道で政治が一時休止するほど、国民は政権交代を望んでもいないし、モリカケを追求しない岸田首相の人気も上がらない。 女性皇族は結婚によっ .....続きを読む→ 2021年10月1日 その人事でいいのか 意外なのか当たり前なのか、総裁選、蓋を開けてみれば、世代交代と自民党改革は見送られた感がある。岸田氏はまともな政治家であり、政策論も人格も正しいと言えるが、しかし、コロナ禍の国民が求めているものは「それ以上」なのだ。 .....続きを読む→ 2021年9月18日 日本 3つの音痴 野田聖子さん出現!今の政治家の中で、唯一この人だけが女性のジェンダーギャップを改善できるだろう。その点は疑いないが、総合点では自民党総裁になるのは難しい。 日本は3つの点で音痴である。情報音痴、英語音痴、そしてジェンダ .....続きを読む→ 2021年9月8日 キングメーカーは米国か長州か 総裁選は、戦いの構図が新たに出来上がった。米国対長州の戦いである。 河野太郎は、ジョージタウン大学の出身。アメリカのシンクタンクCSIS(戦略国際問題研究所)はワシントンDCにあるジョージタウン大学の付属機関として創立 .....続きを読む→ 2021年9月4日 一夜空しく、応仁の乱 日本人は、源平盛衰記や信長以降の全国統一を目指す戦国大名の歴史に興味を持つが、室町時代には関心が薄い。教科書も、この時代の記述はお粗末だ。しかし、誰もが知る、一夜空しく、つまり、1467年に始まった応仁の乱の年代だけは .....続きを読む→ 2021年9月3日 呪いのオリンピック 1940年、開催予定だった東京オリンピックは、日中戦争が勃発し戦争遂行のため、また、欧米からの圧力もあって開催は返上された。1964年、東京オリンピックが終わると、池田勇人総理は、がんを宣告され辞任。高度経済成長の立役者 .....続きを読む→ 2021年9月2日 道化師を送らないでくれ かつてフランク・シナトラが歌った”Send in the clowns”は、もの悲しく訴えかけるような曲で、「道化師を送れ」の歌詞の意味するところは俄かには分らない。ある解説によれば、この歌詞は .....続きを読む→ 2021年8月30日 時代変革の足音が聞こえる 幕末も、太平洋戦争末期も、こんな、せわしい足音が聞こえてきたのだろう。人々の心が足早に進む中、権力にしがみつく人間は悠長に歩き続けている。人々が現況を否定し、新しい時代へ進む中、権力者たちは、未だに国民の足音を聞いてい .....続きを読む→ 2021年8月25日 政治の緊急事態宣言 3流政治国家日本へ 横浜市長選挙は、オリンピック熱を一挙に覚ます出来事だった。これは、立憲民主党が「勝った」のではない。菅総理が否定されたのだ。同時に、今人々が求めているのは、コロナ対策であって、IRでも「横浜育ちの情念」でも何でもない。 .....続きを読む→ 2021年8月12日 ウィズコロナ 政治に求められるもの 日本のGDPが年率換算で27.8%落ち込むことが報道された。4-6月の数値の年率換算であるから、最終的には数パーセントの減になる見込みだ。リーマンショック以上と言われるが、緊急事態宣言で、人為的に経済を停止させたのだか .....続きを読む→ 2021年8月12日 祭りの後 オリンピックは今日幕を閉じる。アスリートの麗姿と言葉に人々は感動するが、当のアスリートも人々も一貫して「手放しで喜べない」祭典だった。 コロナ感染はうなぎ上り、政府は自宅療養を基本とする、先進国では考えられない「医療放 .....続きを読む→ « 1 2 3 4 5 6 7 8 … 16 »