日々雑感

若者に雇用創出を

 昨夜、オーストラリア時代の友人に10余年ぶりに会った。私は国政選挙に二度落選して、オーストラリアで勉学していたのだが、「あのころのあなたは、いつも下を向いていた」と言われた時、第三者の目は、自分とは違う見方をするのだと思った。
 過去のことは自分の中で起承転結をつくり、思い出話に仕上げて脳に仕舞い込む。私の作り上げたオーストラリアの日々は「貪欲に勉学し、満足する日々」だったが、友人の言では、私はしょんぼりしていたらしい。
 確かに、将来が見えずに勉強ばかりしていたから、今は忘れてしまったが将来不安があったのかもしれない。若者の置かれている状態と何ら変わりなかったのかもしれない。現在の若者は、将来不安を抱きながら勉学しているのだな、しかも、我々の時代と異なり、就職が難しい時代になっている。
 若者のための雇用創出は何よりも大きな政策ではないか。トランプ氏はそれを掲げて大統領の公職に就く。日本でも、若者の非正規雇用が4割近くになった今、少なくとも同一労働同一賃金を実現してほしい。学業を終えて社会に出た若者の誰しもが消費生活を喜べるような雇用の創出を望む。もしかしたら、トランプは模範になるかもしれない。

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