日々雑感

新政党への期待

   日曜の朝は討論番組が多い。当然のことだが、本日は、加計学園が中心だ。その討論で、江田憲司が「状況証拠は揃った。それらは証拠能力が十分だ。後は、裁判ならば、証人尋問で確認するだけだ(つまり、有罪確定)」と発言し、筋の通った意見を言った。対する自民党は、総理忖度問題を避け、獣医学部必要論にすり替えようと必死だった。しかし、本人も内心恥ずかしいと思い、つっかえながら反論しているのが気の毒だった。
 江田憲司は現在、民進党。まともな政治家がいたのだ。ただ、彼は、みんなの党、維新党から移ってきた経緯を考えると、連合をバックとした民進党は、改革派を自認する彼にとって論理矛盾するはずだ。一瞬だが、こう思った。この一件で安倍政権が揺らがないのであれば、まともな政治家が集まって、新たな政党を作るべきではないか。
 その動きが都議選で始まっている。小池新党の中身には疑問があるものの、新たな政治勢力が作られるのは歓迎したい。小池さんは、江田憲司のような学問を基礎にした発言はないが、政治家としてのうまさは抜群だ。豊洲と築地を両方活かす(であろうと言われている)ウルトラ選択があるとは思ってもいなかった。
 人口が減り、マイナス金利でも資本の行き所のない、イノベーションも期待薄の日本。「あの夢をもう一度はありえない」前提で、新たな国家像を作るべく、新政党の誕生を望む。

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