日々雑感

野党よ、林芳正応援に結集せよ

 東京五輪、三人目の大物役者が辞任、と音楽家小山田氏の辞任について海外の報道は半ば呆れて伝えている。国内では、コロナ第5波の到来にワクチン行政の滞り、西村大臣の酒類卸業への無配慮な通達など、右顧左眄する政府の哀れな姿がマスコミをにぎわす。
 1993年、2009年の政権交代の時と同じ「政治惨状」だ。千載一遇のチャンスに野党は何をしているのだ。93年、自民党は宮沢政権の不信任案を可決させ、解散後過半数割れした自民党は与党の座を降りた。今、まさにその時と同じだ。
 自民党の中で誰が不信任案を突き付けているのか。それは、衆議院鞍替え選挙で自民党同士闘おうとする参議院議員林芳正だ。林は、総理になるために衆議院でなければならぬと決断したであろうが、確かに、今の自民党に総理になれる器は彼くらいしかいない。
 今の野党では、連立与党の過半数を破るところまで行けまい。しかも、自民党以上に総理の器はない。ガバナンスに失敗した民主党のDNAが残っているからだ。この際、まともな総理を日本にもたらすために、野党もこぞって(共産党を除く)、林芳正をを応援すべきだ。林は、参議院議員ながら、複数の大臣ポストをこなし、何よりも、社会正義を知る人である。学問に親しみ、国際派でもある。21世紀自民政治のアンチテーゼと言える。 野党が林応援の行動に出たとき始めて、旧民主党の殻を破り、かつての失政も許されよう。
 もうひとつ、都議選で自民が事実上負け都民ファーストが善戦したことを教訓にすべきだ。都民は、今の愚かな自民党に入れたくないが、さりとて、信用できない野党に与したくもない。その迷い票が都民ファーストに集まったとみるべきだ。人々は「保守的野党」を要望している。ならば、日本維新の会は、与党と連立を組むことを考えよ。東京人は関西人を好かないが、ガバナンスを強化するために与党に参加する旨を人々に伝えることによって見直される可能性が高い。
 ウルトラCはかつての東京オリンピックで流行った言葉だが、超法規的というか奇想天外な選挙対策を考える人はいないのか。2度目の東京オリンピックのウルトラCはこれなのだ。
 ちなみに、2009年は、国民が民主党の味方に付いたことで、政権交代が果たされたが、今の野党はこれをまったく期待できない。林芳正応援で根本的に選挙対策を変えよ! さもなくば日本は敗戦あるのみ。

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