日々雑感
転ぶ
昨夕、ショッピングモールの駐車場で高齢の女性が倒れていた。「救急車は要りません。一人で起きられないだけです」と言われたので、通りかかった高校生らしき男子と若い女性と私で、重い体を何とか起こした。
ほんの少しの段差に躓き、顔をぶつけ、暫し意識を失っていたと言う。買い物袋が重いため、近くのマンションまでお送りしたが、このご婦人は一人暮しで、毎日、手押し車を押して買い物に行くそうだ。高齢の女性の転倒は、大腿骨骨折に至ることが多く、それはまた寝たきりを招きがちだ。
しかし、すべての段差を取り払うのは無理があり、高齢者の安全を確保するには、一人暮らしの見守りネットなど社会の接点を連続して持てるようにする必要がある。
翻って、鹿児島2区の補選は与党の勝利。野党は再び転んだ。本来ならば、与党が金権政治で敗れた後は野党が勝つものだが、野党は病膏肓だ。転んで起き上がれない野党が多いなかで、野党間の連携も期待できない。政治の黙示録が続いている。