日々雑感

謹賀新年 2024年

 世界情勢のカオス、日本政治のカオスの渦中で迎えた元旦に、能登半島を震源とする大地震が起きた。被災者を慮りつつ、激動の年到来の予感がする。
 年末、政界の生き字引こと平野貞夫元参議院議員の登場するユーチューブで面白い情報を得た。今回のキックバック問題について、検察は過去の過ちを悔いて、徹底的に取り組む姿勢であると言う。
 過去の過ちとは、二階堂俊博元幹事長と野田佳彦元総理の金銭に関わる疑惑について、検察は政治に忖度して立件を放棄した件であると平野氏は言う。野田氏は当時財務大臣であり、財務省が大臣を守護したそうである。
 筆者は真偽を分析する材料を持たないが、野田氏が社会保障と税の一体改革で消費税引き上げに拘ったのは、財務省に大きな借りがあったからではないかと考えて不思議はあるまい。
 政治が個人の事情で行われるようになったのは、政治家自身が組織人になったり、資格や技術を持つ職業に就いたりしたことがなく、専ら選挙攻略の修練か世襲によって議席を獲得してきたからに他ならない。その経歴から、人のための政治が出てくる可能性はない。自らの損得だけがメルクマールなのである。
 検察に頑張ってもらいたいが、与野党含めすそ野の広い政治屋の集団をそっくり変えるには、新たな政治集団が必要だ。まだ国民は投票先が見つからずにいるのだから。
 2024年は、世界では停戦、日本では新党の出番だ。

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