日々雑感
超小型電気自動車
用があって市役所を訪れたら、小さな電気自動車が駐車場に並んでいた。トヨタと日産がそれぞれ開発したもので、駐車中は充電をしていた。
30年前、インドに赴任していたとき、庶民の足は、この電気自動車によく似たオート三輪タクシーだった。インド人はスクーターと呼んでいたが、運転手の後ろに二人まで乗れる、荷車に屋根のついたような乗り物だ。事故でも起こしたら、グシャッと潰れるに違いない。
しかし、どこへ行くにも、この流しのタクシーは安くて便利だ。運転手と値段の交渉でやりあうことが多いが、それも、火事と喧嘩が江戸の華だったように、駆け引きはインドの風物詩だ。
日本に帰ってきてから、体重60-70キロの一人の人間が1トンもある乗用車を動かして通勤・買い物をしているのは、いかにも資源の無駄のような気がしてならなかった。エネルギーを無駄にせず、地球温暖化を防ぐインドのスクーターのようなものがあれば、日本の環境は守られるであろう。
果たして、超小型電気自動車の登場だ。インドのスクーターとコンセプトは変わらない。先ずは商業的に、次には家庭に導入され、もしかすると、全く違う社会の始まりが訪れるかもしれない。
何事も人に先んじて政策を行うつくば市ならば、自動運転装置も導入した超小型電気自動車をモデル的に導入し、高齢者、障害者の足となるように図るべきであると考える。