日々雑感

自然エネルギー展示場にて

 昨日、鳩山由紀夫氏の自然エネルギー研究会がビッグサイトのエグジビションを訪問した。風力エネルギーと太陽光エネルギーの企業がその開発製品を競うように商談に臨んでいた。
 特に太陽光発電の製品は中国の企業が多かった。日本の太陽光パネルは中国に席巻されていると聞くが、説明者によると、パネルには技術的に大きな差がないそうで、中国は価格競争で有利だ。
 中国の出展企業は鳩山氏の到来に喜ぶ。鳩山氏はAIIBの顧問を始め、トランプー安倍ラインが忌避する中国との付き合いを独自に進めていることを中国人は知っている。中国企業の人々と記念写真を撮りながら、パネルだけでなく、パネルの掃除や雑草刈の機械なども面白く見学できた。中国は広大な国土を活かし、太陽光発電も風力発電も精力的に進めていると言う。それに、原発も、だ。
 鳩山氏は、自身の総理時代の国際公約、2009年の国連本部での2020年までに1990年比二酸化炭素25%減を念頭に置いて活動を続けている。安倍政権では2020年までに2005年比6-7%減へと改めているが、このテーマを自身のライフワークとしている。
 氏のもう一つのライフワークが東アジア共同体構想で、対米依存外交からの脱却を考えている。その意味では、安倍総理も対米依存は悲願(そのために憲法改正を望む)だが、現実主義外交に勤しむ。鳩山氏は団塊世代、安倍氏は少し下だが、ともに戦後の対米依存を政治、社会、文化等如何なる面でも浸かってきた世代だ。大政治家の帝王学を学ばされた二人は、特に強い思いがあろう。二人には、現れ方は違うが、この点では共有するものがある。
 親中国、親自然エネルギーは左翼の政策パッケージと適合する。それが鳩山氏へのバッシングの一因になっている。左翼スローガンに堕さず、科学と産業のための政策を明確にしていく役割を鳩山氏は担っているはずだ。ちょうど、右翼サイドからは森友学園問題が浮上し、右翼政策パッケージの危うさを露呈してきた。
 今こそ、日本の選ぶ道を国民的議論すべきだ。

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