日々雑感

日本 3つの音痴

 野田聖子さん出現!今の政治家の中で、唯一この人だけが女性のジェンダーギャップを改善できるだろう。その点は疑いないが、総合点では自民党総裁になるのは難しい。
 日本は3つの点で音痴である。情報音痴、英語音痴、そしてジェンダー音痴である。情報は、CIAに相当する機関がないから、戦後一貫してアメリカから「頂いている」。アメリカは誰が総理になってもいずれは傀儡化するか、「消す」。情報を与える者の強みだ。
 英語は中学・高校と普通は6年も学んでいるが、挨拶すらろくにできない。かつては、中国も韓国もその仲間だったが、両国ともこの点にかけてははるかに日本を抜いた。ここで英語教育を論じる余裕はないが、この事実はアメリカから入るニュースリソースを政府やマスメデァの加工した「翻訳」で知ることを意味する。
 だから、バイデン大統領のアフガン撤退が米国民を激怒させたことも知らずに「オバマがオサマ・ビン・ラディンを殺害し、トランプがアフガン撤退を決め、バイデンが実行した」とシナリオどおりだと思っている人が多い。
 日本のジェンダーギャップは世界120位と、要するに女性の地位の低さでは先進国の名に恥じる。「女性の活躍」を政治課題として取り上げても、これを本気で解決する政治家はいなかった。
 この3つに関しては、日本は音痴と言うよりほかはなく、治療の余地がないように思える。通り一遍のマスメディア情報と偏ったユーチューブ情報に依存し、英語で海外の情報を読んだり話したりの機会がなく、セクハラ発言でちょくちょく地位を下ろされる日本は、欧米では「日本を相手にせず」、中国やインドやASEANでは「日本を目標にせず」と言われている。知らないのは日本にいるだけの人々だ。
 総裁選は相対的に音痴度が低い人が選ばれるべきだ。

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